履歴書と職務経歴書の違いとは?英文レジュメ・CVとの違いもあわせて解説
履歴書と職務経歴書の違いを役割と様式から解説。厚生労働省の様式例の要点、外資系や海外の求人で使う英文レジュメとCVの違い、書き換えの例も紹介します。
履歴書は氏名・学歴・職歴・資格などの基本情報を示す書類で、職務経歴書は仕事の内容と実績を具体的に伝える書類です。日本の転職では、この二つを求められることが一般的です。英文レジュメは外資系企業や海外の求人で使う応募書類で、役割は職務経歴書に近いものの、そのまま訳せば完成するわけではありません。CVは国や業界によって意味が変わり、アメリカやカナダの研究職では長い学術経歴書を指すことがあります。
履歴書:応募者の基本情報を確認する書類
履歴書は、学歴・職歴・資格・連絡先を確認するための書類です。厚生労働省は公正な採用選考の観点から履歴書の様式例を示しており、性別欄は任意で空欄も可能です。通勤時間、扶養家族数、配偶者などの欄もこの様式例にはありません。一方で市販品や企業指定の様式には欄が異なるものもあるため、企業から指定があれば、まずそれに従います。
以前は「JIS規格の履歴書」という言い方がよく使われましたが、日本規格協会は2020年7月にJIS解説から様式例を削除しています。これから用意するなら、厚生労働省の様式例か、応募先が指定する様式を確認すると安心です。
職務経歴書:何ができるかを説明する書類
職務経歴書には決まった様式がなく、応募先に合わせて構成を工夫できます。担当業務、規模、工夫、成果を書き、A4で1〜2枚程度にまとめる人が多く、経験が長い場合でも読みやすさを優先します。編年体で時系列に書くか、職務別にまとめるかは経歴に合わせて選びましょう。
履歴書は「事実の確認」、職務経歴書は「仕事の説明」と考えると整理しやすくなります。
英文レジュメとCV:日本語書類との違い
アメリカやカナダの企業に応募する場合、通常の書類はResume(レジュメ)です。冒頭に短いSummaryを置き、応募職種に関係する実績を動詞で始めて書きます。写真、生年月日、性別、家族構成は、指定がなければ書かないのが基本です。
イギリスなどでは、同じような短い応募書類をCVと呼びます。一方、研究職や大学教員、ポスドクの公募で求められるCVは、論文、学会発表、研究費、授業経験まで含む詳しい経歴書で、募集要項の指定が優先されます。
日本語の「レジュメ」は意味が広い
日本の転職サイトやエージェントが「レジュメ」と言うとき、英文の書類ではなく、履歴書や職務経歴書、Web上の登録情報まで含む応募書類全般を指すことがあります。逆に外資系の求人で「Resume」と英語で書かれていれば、英文レジュメを求めている可能性が高いでしょう。言葉だけで判断せず、言語と提出形式を確認してください。
応募先別:提出する書類の考え方
- 日本企業:履歴書と職務経歴書。新卒ではエントリーシートが中心になることもあります。
- 外資系の日本法人:日本語書類に加え、英文レジュメを求められる場合があります。募集要項と言語の指定を確認します。
- 海外本社・海外拠点:現地の慣習に合わせたレジュメまたはCVを用意します。日本式の履歴書が不要なことも多くあります。
- 大学・研究機関:指定の様式と業績一覧を優先します。
職務経歴書を英文レジュメに書き換える手順
- 応募先の国と職種を確認し、書類の呼び方と枚数の指定を読みます。
- 写真、生年月日、性別、家族構成など、求められていない個人情報を外します。
- 冒頭に応募職種に合わせた2〜3行のSummaryを加えます。
- 「担当」「従事」を訳さず、何をして何が変わったのかを動詞から書き直します。
- 社名の説明、専門学校や短大の説明など、海外の読み手に必要な補足を足します。学位を実際より高く見せてはいけません。
- 西暦、月名、英米どちらの綴りかを統一し、機械翻訳のまま提出しないようにします。
同じ経験を2つの書類で書く
次は架空の品質管理担当者の例です。
職務経歴書:2020年4月〜現在 さくら部品株式会社 品質管理。自動車部品の検査工程を担当し、不良品の原因調査と取引先2工場向けの報告書作成を実施。
レジュメ:Quality Inspector, Sakura Parts, Aichi, Japan, Apr 2020 to present. Inspect automotive parts, investigate defects and write reports for two customer plants.
内容は同じです。変えるのは事実ではなく、語順と補足です。確認できない数字を付け足さず、書ける範囲で具体的にしましょう。
よくある失敗
- 外資系の日本法人だからと、日本語書類の要否を確認せずに英文レジュメだけ送る。
- 職務経歴書を機械翻訳して、そのままレジュメとして使う。
- 氏名より大きく「Curriculum Vitae」と書く。
- 米国企業への応募に、履歴書の写真と生年月日を残す。
- 企業の求人に論文一覧をすべて送る。
迷ったときの判断
まず募集要項の指定を読み、次に勤務地と読み手を確認します。それでも分からない場合は採用担当者に問い合わせ、研究職でなければ短い書類を基本に準備しましょう。詳しくは国別の書類の基準、職務経歴書の枚数、米国向けのレジュメも参考になります。
応募先での言葉の意味
| 国・地域 | 一般的な言葉 | 求められるもの |
|---|---|---|
| 日本 | 履歴書、職務経歴書 | 履歴書と 2 枚程度の職務経歴書 |
| 米国、英語圏カナダ | Resume | 1〜2 枚、写真や年齢なし |
| 英国、アイルランド | CV | 2 枚、写真なし |
| ドイツ | Lebenslauf | 表形式、多くは 2 枚 |
| 研究職、全世界 | Academic CV | 長く、論文を含む |
もし求人が CV や Resume と書いていたら
求人の言葉に従えば十分です。米国の会社が「CV」と書いていても、実際には Resume を求めることがよくあります。国と文脈を見ましょう。シカゴの製造業なら短い Resume、研究職なら長い CV です。迷ったら、明確な 2 枚の書類を送ります。
ファイル名、綴り、日付
米国向けは「Misaki-Sato-Resume.pdf」のようにし、米国式の綴りと March 2024 のような日付を使います。日本の学歴は海外で伝わりにくいので、「Bachelor of Economics, Keio University」のように書きます。国別の解説に慣習をまとめています。
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無料で職務経歴書をチェックよくある質問
履歴書と職務経歴書の違いは何ですか?
履歴書は基本情報を確認する書類、職務経歴書は担当業務と実績を具体的に説明する書類です。転職では両方を提出するのが一般的です。
英文レジュメとCVは同じですか?
国によります。アメリカやカナダでは、レジュメは短い応募書類、CVは研究職向けの長い経歴書を指すことが多く、イギリスでは短い応募書類をCVと呼びます。
英文レジュメに写真は必要ですか?
アメリカ、イギリス、カナダなどでは指定がなければ通常は不要です。年齢や家族構成も書かないのが基本です。
履歴書の性別欄は必ず記入しますか?
厚生労働省の様式例では性別欄は任意で、空欄も可能です。企業指定の様式を使う場合は、その説明も確認してください。