職務経歴書は何枚が適切か:経験年数と職種で決まる基準
職務経歴書は何枚が適切かを解説。A4で1〜2枚を基本に、3枚に収める考え方、経験別の目安、削る順番を、架空の具体的な書き換え例とともに紹介します。
職務経歴書はA4で1〜2枚が基本で、職歴が長くても3枚以内に収めるのが一般的な考え方です。マイナビ転職エージェントは形式や枚数に制限はないとしつつ、2枚に収めるのが適切と説明し、dodaは片面印刷で2〜3枚にまとめるのが基本としています。ハローワーク関連の解説にも1〜2枚を勧めるものがありました。法的な決まりはなく、応募先の指定があればそれが優先です。大切なのは、枚数よりも読み手に必要な情報が入っているかどうかです。
経験別の目安
- 第二新卒や職歴が短い人:1枚で足りることが多いでしょう。
- 数年から10年程度:1〜2枚。2枚目に実質的な内容があるなら2枚にします。
- 職歴が長い人や転職回数が多い人、管理職:2枚を基本に、最大3枚程度。
- 技術職:案件一覧を付ける場合がありますが、要点は最初の1〜2枚にまとめます。
- 研究職:論文一覧を別に付けることがあります。
これはあくまで目安です。在籍年数だけでは決まりません。多様な案件を経験した5年の人のほうが、同じ業務を12年続けた人より多くの紙面を必要とすることもあります。
2枚目の確認
- 1枚目に職務要約、直近の業務、主な実績がありますか。
- 2枚目は判断を変える情報ですか、それとも繰り返しですか。
- 少なくとも半分は応募職種に関係していますか。
- 削ると、根拠が失われますか、それとも経歴の記録が減るだけですか。
数行だけ2枚目にはみ出す場合は、削るか、しっかり書き足しましょう。ほぼ空白の2枚目は調整不足に見えます。短くまとめたい場合は1枚の書類の記事も参考になります。
1枚が常に良いわけではない
8年の経験を無理に1枚に詰めると、実績が消えて在籍企業の一覧だけが残りがちです。文字や余白を小さくすれば読みにくくなります。反対に、職歴が短い人が2枚を埋める必要もありません。職務経験が少ない場合の書き方をご覧ください。
履歴書との役割分担
日本では、履歴書は定型の情報、職務経歴書は仕事の中身を示す書類です。学歴や資格の詳細を繰り返す必要はありません。その分の紙面を、職務要約や実績に使いましょう。職歴の時期と会社名は履歴書と一致させてください。
海外の場合
- 米国・カナダ:初期は1枚、経験があれば2枚まで。
- 英国・アイルランド:経験者では2枚が一般的です。
- ドイツ語圏:1〜2枚で、応募書類一式の一部です。
- 中国:1枚が多く、経験によって2枚も見られます。
募集要項の指示が常に優先です。詳しくは国別の書類の基準をご覧ください。
削る順番
- 応募先と関係の薄い古い案件:会社名、期間、職種に絞ります。
- その職種なら誰でも行う業務の列挙。
- 「その他庶務」のような情報の少ない記述。
- 複数の箇所で重複するスキル。
- 根拠のない自己PRの形容詞。
- 長年使っていないソフトの記載。
連絡先、正しい期間、実績を裏づける具体的な内容は削らないでください。短くするために直近の職歴を消すと、説明の難しい空白が生まれます。
書き換えの前と後
文章を整えるだけで短くなることはよくあります。次の例は架空です。
変更前:経営陣向けの月次の売上報告書の作成業務を担当しており、すべての数値が正しいことの確認も行っておりました。
変更後:役員6名向けの月次売上報告書を作成し、CRMの数値と照合。
後者のほうが短く、内容も明確です。全体に適用すれば、事実を減らさずに紙面を節約できます。
避けたい工夫
- 文字を極端に小さくする。
- 余白をほとんどなくす。
- 文字量を増やすためだけの細い2段組み。採用システムが読みにくくなることもあります。
- 文章を画像や複雑な表の中に入れる。
全体例:3 枚から 2 枚へ
経験 14 年のプロジェクトマネージャーの 3 枚の職務経歴書から、役立つ情報を失わずに次を削りました。
- 14 年前の最初の職歴を 6 行から 1 行に(役職、会社、期間)。
- 古い短期講座を削除(求人が求めるものは残す)。
- 要約を 8 行から 3 行に。
- 趣味と推薦者を削除。
- 最近の 2 つの職歴は成果をすべて残す。
結果は 2 枚で、最近の根拠が前半に来ます。採用担当者が読む量は減りますが、探すものは早く見つかります。
フォントと余白の安全な設定
文字を小さくして枚数を減らすのは見せかけの節約です。本文は 10〜11 ポイント、余白は 15mm 以上にしましょう。それでも収まらなければ、詰めるのではなく文章を削ります。ATS に強いテンプレートの解説もご覧ください。
2 枚目で読み手がすること
2 枚目は 1 枚目で興味を持たれたときに読まれます。冒頭に要約、主なスキル、最新の職歴を置きましょう。2 枚目には古い職歴、資格、語学を置きます。印刷に備えて、氏名とページ番号をフッターに入れましょう。
まとめ
応募を支える内容を書いたら、そこで止めましょう。1枚で足りるならそれで十分で、2枚とも有用ならそれも正解です。提出前に、読み手が読み飛ばしそうな行を探して削れば、自然と適切な長さに近づきます。
CV Analyz で職務経歴書を分析しましょう。100点満点のスコアと、読み取りの問題や根拠の不足を含む優先して直すべき点の一覧を確認できます。
無料で職務経歴書をチェックよくある質問
職務経歴書は何枚が適切ですか
A4で1〜2枚が基本です。職歴が長い場合でも3枚以内に収めるのが一般的な考え方です。
2枚でも問題ありませんか
問題ありません。2枚目に実質的な内容があることが大切です。
3枚は長すぎますか
職歴が長い場合は許容されることがあります。ただし、要点が最初の部分で伝わるようにしましょう。
短くするには何を削ればよいですか
関係の薄い古い案件、誰でも行う業務、重複するスキル、根拠のない形容詞から削りましょう。