採用担当者は職務経歴書を何分読む?doda調査と「6秒」説、職務要約の書き方

CV Analyz チームが AI の支援を受けて執筆監修: Ahmad Sakka更新日: 約5分で読めます

dodaの調査では1通あたり5〜10分未満が最多でした。一方、米国発の「6秒」説は最初の一瞥だけを測ったものです。両者の違いと、職務経歴書で最初に整えるべき点を解説します。

日本の採用担当者については、dodaが2025年に2,000人を対象に行った調査があります。履歴書、職務経歴書ともに1通のチェックにかける時間は「5分以上10分未満」が最も多く、1分未満はそれぞれ3%未満でした。一方、海外でよく語られる「6秒」は、米国の求人サイトTheLadders社の研究に由来し、最初の一瞥だけを測ったものです。どちらかが誤りというより、測っている場面が違うと考えましょう。実務上は、短時間で全体像がつかめる書類を作ることが大切です。

doda調査から分かること

  • 対象:中途採用の選考に関わる採用担当者2,000人のオンライン調査で、調査時期は2025年9月です。
  • 時間:最多は「5分以上10分未満」で、履歴書32.0%、職務経歴書32.2%でした。
  • 重視する項目:最も多かったのは、履歴書の職歴欄(48.6%)と職務経歴書の職務内容(43.4%)です。

ただし、これは回答者自身の申告です。後述の米国の研究でも、担当者は実際より長く時間をかけていると答えていました。そのため、誰もが10分じっくり読んでくれるとは考えないほうが無難です。

「6秒」説の出どころ

  • TheLadders社の2012年の発表によると、プロの採用担当者を10週間、視線追跡の方法で観察しました。人数は30人とする記事もありますが、発表自体に人数の記載はありません。
  • 時間の約80%は、氏名、現職と前職の役職と会社、在籍期間、学歴に向けられました。
  • 担当者自身は1通に少なくとも4分かけていると答えていました。
  • 2018年の更新版は約7.4秒としています。ERE誌のコラムは、人数や経験、職種、書類の長さが明示されていないと批判しています。

この研究は民間企業によるもので、査読付きの独立した確認は見つかりませんでした。日本の書類を対象にした同様の測定も見当たりません。また、日本の職務経歴書は米国のレジュメより詳しいことが多いので、数字をそのまま当てはめるのは難しいでしょう。

読む時間を左右するもの

  • 応募者数:数百通なら、20通より短時間で振り分けられます。
  • 職種:人材の少ない専門職ほど丁寧に読まれる傾向があると考えられます。
  • 段階:最初の確認と、面接前の読み込みとでは大きく違います。
  • 読み手:人事担当者と現場の責任者では、見る点が異なります。

最初の一瞥テスト

1枚目を数秒見て裏返します。できれば、あなたの経歴を知らない人に頼みましょう。次の問いに答えられるでしょうか。

  1. どの職種に応募しているのか。
  2. 直近の職種と会社はどこか。
  3. いつからいつまでか。
  4. 一番の強みと根拠は何か。

答えられなかった点が、順番を変えたり、短くしたり、明確にしたりするべき箇所です。

冒頭で整えること

  • 職務要約を3〜5行で書き、応募職種につながる経験と実績を入れます。
  • 会社名、期間、職種、担当業務の位置をそろえ、探さなくても分かるようにします。
  • 業務の羅列で終わらせず、実績を最初の項目に置きます。
  • 枚数は一般に2枚程度が目安とされます。詰め込みすぎず、適切な長さを確認しましょう。
  • 直近の職歴を、自己PRや資格一覧で後ろに押しやらないようにします。

直す前と直した後

架空の例です。職務要約の部分を比べます。

修正前:これまで様々な業務を経験し、コミュニケーション能力を活かして業務に貢献してまいりました。貴社でも努力してまいります。
修正後:小売業の経理として8年間、買掛金管理と月次決算を担当し、直近は3名の班を取りまとめています。経理マネージャー候補として応募いたします。

同じ人の経歴でも、後者なら4つの問いにすぐ答えられます。ただし、目を引くために作った数字を書いてはいけません。面接で説明できなければ不利になります。

その後の読み込みで見られること

最初の確認を通ると、詳細が求人内容と照らし合わされます。デザインの工夫だけでは足りません。実績が信頼できるか、応募職種に関係するか、履歴書と年月や会社名が一致するかが問われます。「6秒しか読まれない」と考えて詳細を削る必要はありません。逆に、全部読まれると考えて冗長に書くのも避けましょう。

時間を気にしすぎて起こる間違い

  • 文字を小さくして情報を詰め込む。
  • 色やスキルのグラフで目立たせようとする。読みにくくなり、読み取りソフトで崩れることもあります。
  • 大切な情報を「どうせ読まれない」と削る。
  • 職務要約を抽象的な言葉で埋める。

CV Analyzで分かること、分からないこと

分析では100点満点のスコアが、経験(28)、スキル(18)、実績(17)、学歴(15)、書式(12)、ATSでの読み取り(10)に分かれて示され、先に直すべき点も一覧になります。視線の動きを測るものではなく、何分読まれるかも予測しません。提出前に、根拠の不足や分かりにくい箇所を見つける助けになります。

出典:doda: 2025 survey。

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よくある質問

採用担当者は何分読みますか?

dodaの2025年調査では1通あたり「5分以上10分未満」が最多でした。ただし自己申告で、職種や応募数によって変わります。

最初にどこを見ますか?

TheLadders社の研究では、氏名、役職と会社名、在籍期間、学歴に視線が集まりました。doda調査では職歴欄と職務内容を重視する回答が最多です。

どうすれば目に留まりますか?

具体的な職務要約を冒頭に置き、会社名と期間の位置をそろえ、強い実績を先に書くことです。

「6秒」は本当ですか?

最初の確認が速いことを示す数字ですが、一社の研究で、独立した確認は見つかりませんでした。

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