転職回数が多い場合の職務経歴書の書き方|短期離職、派遣、退職理由の伝え方
職歴は省略せず、雇用形態と退職の経緯を正確に書きます。キャリア式でのまとめ方、派遣の書き方、短期離職の説明例、面接で使える答え方を、例文付きで解説します。
転職回数が多い場合も、履歴書と職務経歴書の職歴は省略せず、正確な年月で書くのが原則です。そのうえで雇用形態を明記し、職務経歴書はキャリア式で経験ごとにまとめ、職務要約で一貫した軸を示します。短期離職の理由は書類に長く書かず、面接のために短い説明を用意しましょう。採用担当者が知りたいのは回数そのものより、なぜ辞めたのか、今回は定着しそうかという点です。
何回から多いと見られるか
公的な基準はありません。解説記事には、20代で2回以上、30代で3回以上で多いと判断されやすいとするものがありますが、裏付けとなる調査は確認できませんでした。業界や企業によっても受け止め方は違います。参考までに、米国の労働統計局によると、2026年1月時点の現在の勤務先での勤続年数の中央値は4.1年、25〜34歳では3.0年です。ただし、日本の労働市場には当てはまらないので、遠い比較としてご覧ください。
省略と期間の変更はしない
職歴は省略しないのが原則とされています。在籍期間を長く書いたり、短い職歴を隠して前後をつなげたりすると、選考中や入社後に分かったときに信頼を大きく損ないます。雇用保険や年金の記録、退職証明書などで経歴が分かることもあります。経歴詐称と判断されるおそれもあるので避けましょう。書ききれない場合は、職歴欄の広い履歴書様式を選ぶのも一つの方法です。
雇用形態と経緯を明記する
架空の例です。
2023年3月 株式会社A 入社(契約社員、6か月契約)/2023年9月 契約期間満了により退職
2024年4月 株式会社B 入社/2024年10月 会社都合により退職(事業所閉鎖のため)
「契約期間満了」「会社都合」と書くだけで、本人の都合で短期間で辞めたわけではないと伝わります。自己都合の場合は「一身上の都合により退職」が一般的です。理由を書類で長々と説明する必要はありません。
派遣とフリーランス
派遣の場合、雇用主は派遣元です。派遣元に登録した期間と派遣先を示し、派遣先ごとの業務をまとめます。架空の例です。
2021年4月〜2023年3月 株式会社C(派遣元)に登録。派遣先:D社 経理事務(1年)、E社 経理事務(1年)。請求処理、月次締めの補助を担当。
フリーランスの案件をまとめる方法はフリーランスの書き方をご覧ください。別々の会社に雇用されていた経歴を個人事業のように書き換えてはいけません。
キャリア式でまとめる
転職回数の多い人には、職務内容や分野ごとにまとめるキャリア式がよく勧められます。形式の違いと選び方も参考にしてください。ただし、回数を隠せるわけではありません。履歴書には全社を記載しますし、職務経歴書にも在籍期間の一覧を添えるのが親切です。目的は隠すことではなく、経験を読みやすくすることです。応募先に関連する経験を中心に、A4で2〜3枚にまとめるとよいとする解説もあります。
直す前と直した後
架空の例です。職務要約の部分を比べます。
修正前:これまで4社で営業を経験し、様々な環境で成長してまいりました。新しい挑戦を求めて転職を重ねました。
修正後:法人営業として4社で8年間、電話営業から既存顧客の管理へと担当を広げてきました。直近は30社を担当しています。今後は腰を据えて、顧客管理の経験を活かしたいと考えています。
後者は転職を成長の流れとして説明し、今後の意思も示しています。ただし、言葉だけでなく、各社で何を担当したかが伴っていることが前提です。また、年だけの記載は、日本の書類には向きません。月まで書くのが通常です。
短期離職を面接でどう話すか
- 契約満了:直近の2社は契約期間が決まっており、満了により退職しました。今後は長期で働ける職場を希望しています。
- 会社都合:事業所が閉鎖されたため退職し、同様の職種に転職しました。
- ミスマッチ:入社前の説明と実際の業務が異なり、7か月で退職しました。この経験から、仕事内容を確認するようにしています。
- 個人の事情:家族の事情で退職しましたが、現在は解決しています。詳細まで話す必要はありません。
1〜2文で伝え、前職の批判は避けましょう。そのうえで、なぜこの会社なのかを述べます。空白期間が残る場合はブランク期間の書き方もご覧ください。
よくある間違い
- 短期の職歴を削り、面接で矛盾が生じる。
- すべての退職理由を書類に長く書き、言い訳のように見える。
- 転職理由を「やりたいことがなかった」とだけ説明する。
- 派遣先を雇用主のように書く。
- 「もう辞めません」と根拠なく約束する。
CV Analyzでの扱い
改善機能は、職歴を新しい順に並べて分かりやすく書き直しますが、使うのは入力された事実だけです。退職理由を作ることも、根拠なく職歴をまとめることもありません。先に年月を確かめ、雇用形態を入力してください。日本向けの様式で提出する場合は、指定の書式や順序に合わせて確認しましょう。
CV Analyz で職務経歴書を改善しましょう。業務内容を明確な成果に整え、希望の職種と国に合わせます。使うのはあなたが入力した情報だけです。
今すぐ履歴書を改善よくある質問
転職回数が多いと不利ですか?
業界や企業により異なります。理由と一貫性を説明できれば、必ずしも不利とは限りません。公的な基準はありません。
派遣の経歴はどう書きますか?
雇用主である派遣元を明記し、派遣先と業務をまとめて書きます。
短期の職歴は省略できますか?
履歴書の職歴は省略しないのが原則です。隠すより、短く正確に書きましょう。
退職理由は書類に書きますか?
「契約期間満了」「会社都合」「一身上の都合」など簡潔に書き、詳しくは面接で説明します。